壁打ち音楽日記

おんがく好きが、誰に言うでもなく呟きまくるところ

ひとの日記はおもしろいが私の日記は雑

ひとの日記はおもしろく、特にその人の感じたことや独特の見方なんかが入っているとなおのこと、おもしろく思います。

ものを書くきっかけは、小さなことでもなんでも良くて、誰かに言うまでもないちょっとした発見とか、ちょっとした愚痴じみたものとか、そういうものも、書き手によって味わい深いおもしろさが感じられてとても良い。

と、いかにもおもしろいものを書きそうな、そんな雰囲気を醸し出してみましたが、本当に些細でめちゃくちゃどうでもいいことを書いていきます。

今日は雨の中、しぶしぶ買い出しに出かけました。こういうご時世だし、「今後1週間、絶対買い出しになど行かぬ」と決意を固めて買い物をするので、例えば冷凍してやろうと肉をいくつも買い込んだり、日持ちすると信じて根菜を多めに買ってみたりします。

買い物をする前に、だいたいの献立をふわっと考えながら買い込むけれど、商品を見ながら意識が吹き飛んで、買わなくていいヨーグルトとかカステラとかしいたけとか長ネギとか、なんとはなしにかごに詰め込む。

それで家に帰ってきてから冷蔵庫を開けて、「あぁまだあるじゃん、ねぎ」みたいになったりして、急いでカレーうどんなどに長ネギを大量投入したりします。

本当にどうでもいいですね。

雨の日の買い物は、傘からはみ出た荷物がしっとり濡れる。その荷物についている水滴を床に撒き散らしながら、買った食材を冷蔵庫にせっせと詰め替えないといけないので、タオルを持ってきてリュックサックやらビニール袋やらを雑に拭いてあげます。

拭き取る雨水はたぶん、水道水と違って、先ほどまで空中に浮かんでいたもので、なんなら空中に浮かぶ前はたぶん地面とか海とかにじわっと染み込んでいたもので。そうやって長い時間を旅してきた水が、リュックサックの窪んだ部分に少しだけ、水たまりのように溜まる。この水は、地面か海か、どこかの香りを伴って、そして高い空の上の空気を含んでいると思えば、まるで自分も旅してきたかのような不思議な気持ちが湧いてきます。

とはいえ、どんなに旅してこようが水は水なので、床が濡れるなぁと文句を言いつつ雑にタオルで拭くわけです。

そういうところが、雨の良いところで、嫌なところ。