壁打ち音楽日記

おんがく好きが、誰に言うでもなく呟きまくるところ

無性に

無性に何かをしたいとき、とことんやり切れば、出来の良し悪しに関わらず何かしら自分の身になっているなぁとふと気がついたので。

高校生の頃、どうしてもラヴェルの水の戯れが弾きたくて、暗譜も含めて1年くらいずーっと練習してた。ピアノど下手くそなので、ほとんど根性で指動かして、できなかったところは何度も練習して、CDと聴き比べて下手さにショックを受けつつ、それでも曲が好きだから根性で投げ出さず練習した。

通っていたピアノ教室の演奏会で成果を披露するも、あがり症なのでミスタッチをしたような気がして、大満足の出来とはいかなかったけれども、なんとか弾いてやったぞ、という満足感はあった。

そのおかげか、今、キーボードをなんの気なく押したとき、和音を弾いたときに、和音の細かい機能は分からなくても指が覚えているから印象派っぽい響きを作ることができるのかなと思う。

プーランクみたいな進行も、プーランクが好きでたくさん聴いてきたからできるのであって、やはり好きなものがきっかけで前進するのかなぁと。