壁打ち音楽日記

おんがく好きが、誰に言うでもなく呟きまくるところ

大学のときのことを思い出した。

卒論、ゼミに所属していたけど、そのゼミとは全く別の分野に書きたいものがあった。ゼミを移るという発想が無かったから、自分でボランティアをしたり、その伝手を辿って、役所の方とかに話を聞かせていただいたり、そこで知り合った方に紹介された本を読んで、論文を書き進めた。

「教官が誰だから研究に手伝ってやろう」というのではなく、無名の見知らぬ大学生に良くしていただいた大人の方々には、本当に感謝した。一方で、自分には肩書きも何もないと知っていたからこそとても緊張したし、恐れ多かったし、同じ土俵で話すほどの知識も技量も経験もなかったから、虚勢を張りつつ頑張った記憶がある。当時の私は今より礼儀知らずだったな。

そういう思いをしながら、100ページくらいの論文をしたためた。今の職場の同僚は卒論を当日の入稿まで書き直してたって言ってだけど、そういえば私は半年くらいかけてコツコツ書き進めたなぁ。ほんとよくやったな、そんな力は一体どこから湧いてくるんだろう。

論文のテーマ設定は、身近に転がっていた問題意識に焦点を当てた。これを書き進めたら何か掴めるんじゃないかという気持ちで、コツコツ努力したけど、掴めたことはなんだったかな。

二度と得られぬ時間だし、同じ努力はとても出来そうにない。

そういう積み重ねの結果に今の私があり、今の仕事、今の生活があるんだよな。私はいつも自分の努力に救われているし、心優しい周りの方に救われているし、運がいい。